このマニュアルは、編集ソフトを使ってPXDデータを作成する方法に関して説明しています。
目次
■ PXDで使われているSVGに関して
■ Adobe社製 イラストレータ(Illustrator)を利用する方法
■ (付録)実際にイラストレータで変換する例
PXDで使われているSVGに関して
PXDocのデータファイル構成
PXDocのデータファイルの中身はXMLというテキストデータです。
そのデータは、大きく分けて以下の内容で構成されています。
■ 紙のサイズや方向を決めるpxdタグ
■ ページの区切りを示すpageタグ
■ 文字や図形を描写するsvgタグ
■ バーコードを描写するbarcodeタグ
(注意:svgタグだけでも表示しますが、自動的に紙サイズがA4になります。)
svgタグに関して
SVGはW3Cで作成されている公開されている仕様です。
URLはhttp://www.w3c.org/Graphics/SVG/ です。
この仕様は、XMLで文字や図形を描写できるように考えられています。
最近では、SVGデータをイラストレータ等のソフトで作成できるようになっています。
Adobe社製 イラストレータ(Illustrator)を利用する方法
イラストレータ(Illustrator)バージョン9以降では、SVGデータを出力できます。
以下、PXDocに適した出力手順を記述しています。
A4用紙で作成する方法を説明しています。
1:「新規作成」でアートボード「A4」で作成します。
2:通常通り、描写する。
3:「オブジェクト」メニューから「スライス > アートボードでクリップ」
にチェックを入れます。
4:「ファイル」メニューから「WEB用に保存」を選択します。
5:右側にある設定の所で、「SVG」を選択します。
6:「SVG」の下にある設定で、「フォントのリンク」「画像の埋め込み」
「スタイル要素」「UTF-8」を選択する。
7:「保存」ボタンを押す。
次に、イラストレータで出力されたSVGファイルをPXD形式のデータに書き換える手順を
記述してます。
必要なソフト(テキストエディタ)
■ メモ帳(Windows XPの場合)
■ UTF-8が編集できるテキストエディタ(サクラエディタ、テラパッド等)
編集手順
1:イラストレータで作成されたSVGファイルを開きます。
2:約10行目、<svg 〜>タグ内で「xmlns:graph="&〜"」の「&」文字を削除します。
3:約11行目、<svg 〜>タグ内で「width="210mm" height="297mm"」に値を書き換えます。
4:<svg 〜>タグの前に<pxd><page>を挿入します。
5:最終行の&/svg>タグの後に</page></pxd>を書き足します。
(補足)以上を踏まえて、応用した使い方をここで説明しています。
ページ内の部品として、作成されたSVGを利用する方法
1:「オブジェクト」メニューから「スライス > アートボードでクリップ」
にチェックをはずします。
2:上記で説明したように、SVGで保存します。
3:テキストエディタで、前述のように編集します。
ここで、保存された図形を当てはめる大きさにwidth="〜" height="〜"の値を調整します。
(イラストレータ指定時と同じ大きさにするには、(既にある数値) x 0.353 mmと指定します)
4:配置したい場所をx="〜" y="〜"を追加して記述します。
(付録)実際にイラストレータで変換する例
ここから実際に変換される過程を、イラストレータのサンプルファイルを通して見ていきます。
以下、イラストレータ10での作業を示しています。
01:イラストレータで描写、加工する。(サンプルファイル.ai)
02:「オブジェクト」メニューから「スライス > アートボードでクリップ」
にチェックを入れます。
03:「ファイル」メニューから「WEB用に保存」を選択します。
04:右側にある設定の所で、「SVG」を選択します。
05:「SVG」の下にある設定で、「フォントのリンク」「画像の埋め込み」
「スタイル要素」「UTF-8」を選択する。
06:「保存」ボタンを押す。
ここで、SVGファイルが作成されたます。(サンプルファイル.pxd)
以下、テキストエディタでの作業を示しています。
07:06で作成したSVGファイルを開く
08:約10行目、<svg 〜>タグ内で「xmlns:graph="&〜"」の「&」文字を削除します。
09:約11行目、<svg 〜>タグ内で「width="210mm" height="297mm"」に値を書き換えます。
11:<svg 〜>タグの前に<pxd><page>を挿入します。
12:最終行の&/svg>タグの後に</page></pxd>を書き足します。
以上の過程を経て作られたPXDファイル(サンプルファイル.pxd)
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